私たちの体内外には日常的に200種類を超える風邪症状を引き起こすウィルスや菌(病原微生物)存在します。
これらの病原微生物が体内で増殖した状態を 「風邪」 と呼んでいます。
この病原微生物は身体のいたるところで繁殖しますから、症状も、 くしゃみ・咳・鼻水・鼻声といった耳鼻咽喉科領域に限らず、
「だるい、なんだかしんどいな。」
「ボーッとする」
「ゾクッとする。少し熱があるみたいだ・・。」
「おなかの調子が悪い」
など、症状は多岐に渡り、その多くは全身症状を伴います
反応点治療では、大きな症状の出ていない状態でも「風邪」と診ることがあります。
少しでもそれらしい症状が出ているということは、免疫力と感染力が拮抗しているということです。
大きな症状は出ていないまでも明らかに感染し身体に影響を及ぼしている状態は、 脊髄反射によって筋肉の一部を緊張させると考えています。
1. 感染による鼻腔環境の悪化。 → 鼻が原因でボーッとする。
感染による気管支炎症の影響。→咳・痰がでる。
これらが原因の脊髄反射によって頸・肩がこる。→頭痛や背中の痛みを誘発する。
2. 感染によって胃腸炎など腸内環境の悪化。→おなかの調子が悪い。
これらが原因の脊髄反射によって背中・腰の筋肉が緊張する。→背中・腰が痛い。
3.感染による発熱→体力低下を伴った免疫力低下。
など。
この様にそれぞれの症状が、他の疾病・痛みを誘発しますから、風邪は万病のもとといえます。
本来の健康な状態であれば、感染しても免疫によってすぐに駆除されます。
でも免疫力が劣っていれば、いずれ全身症状となって現れます。
反応点治療では、肩から頸部、咽喉、鼻、目、そして耳の付け根を中心に治療していきます。
また、自律神経を整え、免疫力を上げ内耳環境をよくするために、能力の低下している内臓を検索して治療を加えていきます。
この様に鍼灸治療によって免疫力を高い状態に維持すると同時に、新たな疾病・痛みを誘発しない身体づくりを目指します。